セラピストの苦労

体力勝負のセラピスト

どんな仕事にもやりがいがあればその分、辛い・大変な部分があります。セラピストは身に付けた技術と身体を武器に戦う、いわば技術職。お客さんと密接に関係する分、やりがいは大きいですが苦労は絶えません。本当に自分がこの職業でやっていけるのか見極める時、まずその仕事の辛いところやデメリットを見るようにして、働き始めてからギャップで苦しむことのないようにしたいです。
今回はセラピストとして働く上で一番重要な『体力・健康』に関しての苦労をまとめてみました。

 

 

健康

セラピストはまさに体力命の世界です。例えば風邪をひいたり体調を崩し仕事を休んだ場合、その分給料が減ります。当たり前のことですが、 もともと給料が安定しづらいセラピストにとっては1日分、2日分の給料が減るとなるとかなりの痛手。業務委託契約で働いている場合は有給も使えません。勤務時間が不規則であったりすると、どうしても体調を崩しやすいのが現実です。流行病の予防注射などはきっちり受けておきたいですね。

体力

また、一日に何本も施術をこなすようになると、体力的にかなりきつくなってきます。一回の施術が10分~20分ならそこまで疲労は溜まりませんが、そうもいきません。大体の方が60分~90分コースを利用するので、間を開けず指名された場合など連続で長時間施術を行わなければいけないこともあります。だいたいのお店は客入りに波があるので、昨日は暇を持て余していたけど今日はずっと施術しっぱなし……ということもあります。継続して忙しい場合は身体もある程度慣れていくのですが、波があるとかなり体調を崩しやすいです。

怪我・職業病

施術は手のひらや指に体重をかけることがメインなため、手首にかなりの負担がかかります。そのため、多くのセラピストが 腱鞘炎に悩まされています。普通、体を痛めたら直るまで、そこを使わないように生活・仕事をすればいいのですが、セラピストが手指を一切使わず施術を行うことはまず不可能です。休みの日にケアして痛みは軽減するも、仕事が始まれば完全に治癒していない状態で施術しなければならないので、じわじわと悪化していく……という悪循環。手指を使い仕事をするセラピストにとって、問題になってしまうのが腱鞘炎です。とにかく、休みの日はもちろんのこと、毎日しっかりとケアをしなければなりません。ちょっと痛めただけかな?と 市販の湿布を貼って済ますのではなく、医師の診断を受けに行きましょう。